3月4日(水)、”とべはごプロジェクト”第1弾として、京都府立大学で化学実験体験を実施しました。学年・コースを超えてたくさんの高校生たちが今回のプロジェクトに参加を希望してくれました!
担当の小竹先生からの報告です♫

このプロジェクトは、生徒が教室という枠組みを越え、学問や社会のリアルな現場を見学・体験することで、現状の延長線上で進路を考える「As-Is(今の自分)」から、理想の未来から逆算する「To-Be(なりたい自分)」へと視点を切り替えるきっかけを作ることを目的として実施するものです。
第1弾は、京都府立大学生命理工情報学部生命科学科の織田教授と生命物理化学研究室の学生さんとたくさん触れ合いながら、実験とキャンパスツアーを実施いたしました。
今回はそのご報告です。
朝8時ごろに羽衣駅に集合し、電車を乗り継ぎ約2時間。
京都府立大学に到着しました。

学生実験室に入れていただきはじめましてのご挨拶。
みなさん緊張の面持ち…。

そして実施する実験の説明をしていただきました。
前日に山内先生と参加生徒たちで実験の予習をしていたので、ある程度は理解できていた様子でした。
今回の実験は「分光光度法による鉄の定量」という大学1年生で実際に行われているものです。
手順は、鉄(Ⅱ)イオンと1,10-フェナントロリンを反応させ、フェナントロリンの鉄(II)錯体を作ります。この時、鉄(Ⅱ)イオンの濃度を薄いものから濃いものまで5種類の溶液を作成し、その溶液を、分光光度計を用いて吸光度測定し、濃度と吸光度の関係性を見つけ出すという実験です。
羽衣学園の理科室にある実験器具もあれば、見慣れない実験器具も…。
織田教授や学生さんに器具の扱い方を丁寧に教えていただきながら、実験スタート!





完成した鉄(Ⅱ)錯体を安定化させるため30分以上静置させる必要があります。
この時間を利用してお昼休み!
大学食堂でおいしいランチをいただき、キャンパスツアーをしていただきました。


京都府立大学の校内には稲盛記念会館という建物があります。
この建物は、京セラ株式会社の創業者であり、日本航空の再建でも知られる故・稲盛和夫氏が、京セラの創業地である京都府にしていただいた寄付を基に建設されたものです。
稲盛記念会館の中には稲盛記念展示室もあり、その業績が展示されていました。


実験室にもどり、実験再開です。

吸光度分析で使用する機器は安くても1台100万円ほどします。この実験室には6台あります。
1グループで1台使用し、吸光度を計測しました。



100万円の機械…と恐れながら使用していると、大学の先生から、研究室には数千万円する機械もおいてるよとのこと。大学には研究のために必要な専門機器がそろっていますね。
測定が完了し、グラフ用紙に結果を記入。検量線の作成にうつりました。

大学の先生も驚くほどの出来栄えだった様子です。
「君たち優秀だから、1つ難しいことをしてみよう!」とのことで、作成した検量線を利用して、学生さんが準備してくださった秘密の濃度の溶液の濃度を当ててみようとのこと。
未知の鉄(Ⅱ)イオンの溶液から、フェナントロリンを利用して鉄(Ⅱ)錯体を作成し、吸光度を測定し、検量線から濃度を当ててみようとのことでした。
ところが、ここでハプニングが!
織田教授と学生さんの間で連絡ミス(?)があり、薄い鉄(Ⅱ)イオン溶液をさらに薄めて溶液を作ってしまったようで、想定の100倍以上薄い溶液を作ってしまい実験失敗…。
ごめんなさい!ということで、仮想の吸光度から検量線で濃度を特定する手法を織田教授からレクチャーしていただきました。

一通り実験が終了し、片づけをして振り返りの時間へ。
一人ひとり今日の実験の感想を発表し、大学生活などの質問を織田教授や学生さんにしました。


織田教授が大切にされている「人との対話」を感じられる時間ともなりました。
学生さんからは、生徒から出た質問に対して、この学科を受験した理由や共通テストなし推薦入試で入学した経緯など、率直なお話を聞かせていただくことができました。
あっという間に時は過ぎ、解散予定時刻になりましたが、まだまだ話は尽きずほんの少し延長しました。
最後に1号館前で記念写真を撮って解散。
楽しくもあり、難しさもあり、でも化学の魅力も感じられる素敵な体験となりました。
京都府立大学生命理工情報学部生命科学科の織田教授と生命物理化学研究室の学生の皆さん、お忙しい中本当にありがとうございました!
今回参加した生徒のうち、何人かはもしかしたら入学する…かも!?

とべはごプロジェクト第2弾も企画案進行中!次回もお楽しみに!


